金城学院大学雇止め裁判(2014年(ネ)第255号地位確認等請求事件)  控訴審と和解調停の報告

 2014年2月14日の一審判決で「期待権」が認められたものの棄却となった不当判決に対し、控訴をし6月4日から和解調停が始まり、6月26日、7月22日、8月5日、9月12日と5回の和解調停がありました。和解調停は傍聴ができないのですが、初回の6月4日には私の友人が大阪から来てくれ、また争議団の植木さん、山田さんが来てくれました。6月26日には、争議団の山田さん、組合の前田さんが来てくれました。7月22日には、全労連の國村さん、新日鉄の手塚さん、争議団の山田さん、8月5日には争議団の植木さんと山田さんが来てくれました。

しかしながら、控訴人の「1.2015年度からの復職、2.2011年から3年分の未払い給料の支払い、3.齊藤直美さんに対して与えた精神的苦痛に対し謝罪と、4、慰謝料の支払い」を和解請求に対し、大学側はこれらを一切拒否し、さらに控訴人から提示した非常勤講師の不当な雇止め再発防止と、金城学院大学の体制改善に対する要請項目に対しても全く否認し、和解決着金として30万円のみの支払いをすると提示しました。

大学の姿勢がたった30万円のみで決着しようとしていることには到底納得できるものではありませんでしたが、このまま判決になれば、一審の判決が覆される可能性も全くなく、決着金も支払われなくなるので、ゼロよりは30万円でも支払いがあれば無いよりは少しはましであるとおもうと和解で決着してほしい希望を弁護団には伝えてありましたが、結局和解調停もいつの間にか打ち切りとされ10月10日に判決となり、これも残念なことに棄却されました。

ほんの1分もかからないような判決のため、争議団から植木さん、山田さん、中センターの小池さん、国民救援会の竹崎さん、健康センターの鈴木さん、新日鉄の手塚さん、南生協裁判の梅村さん、組合の高森さんと、もう一人お名前を聞きそびれました方がお一方傍聴に来てくださり、報告会に参加してくださいました。ありがとうございました。

この判決は棄却となりましたが、3つの雇止め理由のひとつ「シラバスの変更」に関しては、「平成22630日の英語英米文化学科会議において,水野教授および森田学科主任が、控訴人の講師としての力量がSPにふさわしいとは言えないと報告し、同会議において本件雇止めを決定している。しかし、同会議では、本件雇止めの理由を、科目の内容が大きく変わったことにするともしており、その理由として、必修科目であるため科目名の変更ができない旨記載されており、同会議において、控訴人が変更後の科目の内容に適合するか否かを具体的に検討した形跡もなく、翻訳演習の内容を具体的にどのように変更するかを検討、決定した形跡もない。したがって、翻訳演習の内容変更は、本件雇止めの名目的な表向きの理由にすぎないと認められ、本件雇止めの理由として客観的に合理的なものと認めることはできない。」という事実認定がされました。

私の教師としての資質までも誹謗、中傷してきた金城学院大学の水野教授、森田教授の「シラバスの変更」という本来の雇止め理由が不当であったことを認めたことになり、この記述で私の名誉は守られ、私にとり控訴をした意義があったと思えます。

金城学院大学を提訴してから足掛け4年にわたる裁判での闘いにようやく終止符が付きました。今までの長きにわたり心強いご支援、ご協力、応援、署名またカンパをしてくださいました皆様に感謝をいたします。

心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

控訴してからは、6月15日に1033筆の個人署名、10月2日に830筆の個人署名を高等裁判所に提出しました。

 ただ東海圏大学非常勤講師組合としては、裁判は裁判、組合は今後とも金城学院大学に対し、この不当な雇止めに対する根本的な問題が解決されるまで、争議団や栄総行動などの市民活動の協力、支援を得て、さらに非常勤講師の就労条件の改善、大学教育に責任ある金城学院大学の体制改善に対しての要請項目を提示して追求を続けます。

                                                              齊藤直美

                                                               2014年10月26日記

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